留萌信用金庫中央支店

摘要

北海道の日本海沿岸に位置する留萌信用金庫の既存支店の現地建替え計画である。平面計画、建物の外形は外部からの熱負荷を小さくするためにシンプルな矩形の形状とし、主要幹線道路に面した南立面は街に対して開放的な立面としつつも視線や西日を緩やかに遮るよう1.8mピッチの偏平柱で構成、リズミカルな印象を与える外観とした。冬季の厳しい季節風を受ける東西立面は最小限のスリット状の開口により内部の熱負荷の低減、近接する建物相互の視線に配慮した閉じた立面としている。2層吹抜けの営業室は梁せい2mの鉄筋コンクリート梁を柱と同ピッチに設けて14.4m × 21.6mの無柱空間をローコストで実現した。また下端を細くした鉄筋コンクリート梁の架構を現しとすることでリズミカルで開放的な内部空間とした。気積が大きい営業室は外部からの熱負荷を軽減するために、その他の諸室を2層にまとめ、緩衝空間として営業室をコの字型に取り巻くように配置する半入れ子状の構成とした。