浜松信用金庫三方原支店

摘要

本計画では，地域に密着した企業姿勢を，建築デザインによってアピールすることを試みた。間口の広いのびやかな形と地場産材である天竜ヒノキの木格子により，地域の人々を迎える特徴的な外観とした。3枚の屋根の下は，ギャラリー，ロビー，営業室からなり，店舗とギャラリーが一体となった地域のコミュニケーションのための空間となっている。来客ゾーンは鉄骨造，バックゾーンは耐火•防盗上鉄筋コンクリート構造とし，地震力は屋根を介して鉄筋コンクリート構造に負担させる計画とした。それにより来客ゾーンの鉄骨の柱は木の格子に納まるサイズとなり，柱型もなく使いやすい空间となった。この柔らかに外光を導く木格子で構成されたギャラリーは，地元住民の活動を支え，憩いの場となっている。