ケーブルテンション構造とフィーレンデール鉄骨を組み合わせたガラスアトリウムの設計・施工（その4）板厚150mmのSM490A材を用いたフィーレンデール鉄骨の溶接施工性試験

摘要

本報（その4）では極厚鋼材■-150x150(SM490A)で構成されるフィーレンデール鉄骨の溶接施工性試験について述べる。試験の目的は次の2点である。①板厚100mmを超えるSM490A材の母材性能（降伏点285N/mm~2以上，引張強さ490N/mm~2以上610N/mm~2以下，伸び21％以上）および溶接部の性能（引張強さ490N/mm~2以上）を確認する。②実施工においてはフィーレンデール鉄骨とCFT柱との溶接箇所があり，柱スキンプレートを介して充填コンクリートに伝わる溶接熱による温度上昇傾向を確認する。②に関して，鋼管内部のコンクリートの品質を劣化させない上限の温度として関係者と協議の上，文献1)を参考に100°Cを設定した。