建築構造物の地震被害予測に関する実地調査研究: 愛知県丹羽郡扶桑町·大口町を対象とした調査

摘要

被害予測結果より、両町とも濃尾平野の扇状地に位置することから、各地震による震度が常に高くなる恐れがあり、名鉄犬山線沿線や扶桑町役場周辺等住宅、店舗が密集する地域では濃尾級地震の内陸型地震に限らず、海溝型の東南海地震に対しても注意が必要である。また工場が多い大口町では夜間人口より昼間人口が3割ほど多いことから特に昼間に起きた場合の対応や、公共交通機関が町中に無いことから帰宅支援等への配慮が必要といえる。