3D測量データを活用した事故発生時の再現の有効性について

摘要

事故対策を実施する上では、事故発生時の状況や事故の要因等を把握することは重要である。しかしながら、実際に測量等を用いて再現することはしておらず、ヒアリング等を中心に確認する作業のみであり、死亡事故においては、詳細な状況は把握できない。また、真実に近い事故再現は難しい状況である。今回は、停車していた車両へ追突した大型車による死亡事故の状況を詳細に把握するため、3Dレーザー測量による手法を用いた。3Dレーザー測量を用いることで、現場状況を詳細に再現することができ、タイヤ痕を図化し、事故の車両の動きが明確になり、事故の状況が詳細に検証できた。