FPGA 上のイジング計算機での基底状態探索による実験パラメータの決定とAu 原子接合の形成

摘要

近年、組合せ最適化問題を解くための計算機として、イジングスピンモデルを模擬したハードウェアが注目を集めている。これまで我々は、原子1 個～数個の接合構造(原子接合)の作製手法として知られているフィードバック制御型エレクトロマイグレーション（FCE）法に対して、FPGA（Field Programmable Gate Array）に実装されたイジング計算機を用いた、人の手を介さない制御手法でのAu 原子接合の作製を検討してきた。今回は、イジング計算機によるFCE 実験パラメータ決定システムをFPGA に実装し、実験状況に応じて複数の実験パラメータをリアルタイムに探索・決定しながら、FCE へ自動的に適用するシステムを構築した。