名古屋市におけるパークレットを用いた社会実験の実態（その1）: 自動車・自転車・歩行者における交通への影響について

摘要

本稿では、社会実験の効果を自動車・自転車・歩行者の交通について把握した。　自動車・自転車・歩行者の通行量と推移より、自動車・自転車の通行量が増加した。また駐輪スペースおよび休憩スペースは歩行者の通行を妨害しない取組みであることがわかった。　自転車の通行位置の推移より、矢羽根上を通行する自転車は休日に比べ、平日の方が多いことがわかった。また対象道路を通行することで、より矢羽根上を通行する傾向があるとわかった。休日の通行も促すため、通行を促進するサインや告知などが必要であると推察される。　実験中における自転車の通行方向の推移より、対象道路を通行することで、矢羽根に流入する自転車が増加することがいえる。　矢羽根上における自転車の通行方向より、実験中において矢羽根が示す通行方向にしたがう自転車が多いことが明らかになった。次稿では、駐輪スペースと休憩スペースについて社会実験の効果を把握してs いく。