コンクリート舗装のひび割れ補修材の曲げ強度および疲労破壊抵抗性について

摘要

道路舗装の長寿命化を目的として，コンクリート舗装を積極的に採用する機運が高まっている．コンクリート舗装の長所としては，アスファルト舗装と比較して，高耐久性，低ライフサイクルコスト（LCC），ヒートアイランド対策（環境負荷低減），材料の安定供給，良好な視認性が挙げられる．一方，短所としては，初期コストが高い，新設・補修時の養生期間が長い，破損した場合の補修が困難，上下水道・ガス等における公共占用施設の埋設工事が困難，交通騒音，変状後の振動および乗り心地の悪化，すべり摩擦の低下が挙げられる．なかでも，コンクリート舗装の維持修繕を目的とした補修実施の際に，工法や適用方法が不明確なために補修が困難だと考えられていることや，交通開放に時間を要するなどの課題がコンクリート舗装の活用の妨げになっている例えば．