デジタルツインによる現場可視化技術の開発（その２）: 椛川ダムにおける遠隔立会・打設当番の試行

摘要

ダムサイト・監査廊内にネットワーク環境を構築し，固定カメラやウェアラブルカメラを活用することにより遠隔地から現場細部をモニタリング可能にし，コミュニケーションツールを活用することにより遠隔打設当番や遠隔立会を試行した．現場での滞在時間や移動時間を削減することができた．また，協力会社の職長からは「作業員・作業班の進捗状況が事務所にいながら把握できる」と好評であった．カメラ映像の活用は現場状況をデータとして保存でき，解析が可能という利点がある．さらなる生産性向上を達成するためには常時細部のモニタリングと同時に現在社員の目で行っている「現場を見る」ことを画像解析で強化することで，仮想的に現場巡視を増やし職員のマネジメントを支援していくことが必要と考える．