広島の原爆被爆樹木に対するTLS計測による特徴の把握

摘要

昭和20 (1945)年8月，第二次世界大戦において広島市と長崎市に原爆が投下され，両都巿は甚大な被害を受けた.原爆により被爆した建造物や樹木は，現在に至るまで保護されているものもある.平成5(1993)年，広島巿は被爆の際に爆心地より半径5km以内に存在した地物を「被爆建造物」として登録した.被爆建造物には「被爆建物」「被爆樹木」「被爆橋梁」がそれぞれ含まれており，現在では原爆の悲惨さを伝える貴重な存在になっている[1].