造船所の小組立工程の作業シミュレーションによる生産方式の評価に関する研究

摘要

多くの造船所では、殆どの工程では多くの仕掛品を抱えており、このためストック場所の確保や、管理方法に課題が現れ、建造コストの増大の遠因ともなっている。今後の造船所の収益を改善して行くためには，仕掛品の削減や、短工期化を考慮した効率的な建造について、生産方式も含めた検討が必須課題になるものと考える。　本研究では、小組立工程における作業の標準化により、ライン型生産方式を導入した場合のタクトタイム管理について検討を行う。ここれは、画像分析により作業観測から得られた作業順序と作業時間を標準作業として設定を行い、この設定値を用いて作業シミュレーションを実施して、ライン型生産方式を導入した場合の生産効率について検討を行う。