鉄道車両駆動におけるエネルギー削減のためのハイブリッド電源3レベルィンバータにおける蓄電素子のエネルギーマネジメント

摘要

電気鉄道の省エネルギー化を達成する手段の一つとし て，回生ブレーキの利用による運動エネルギーの回収が挙 げられる。しかし高速域ではインバータ出力電圧は直流リ ンク電圧により制約され，モータ出力が制限を受ける。ィンバータ出力電圧の昇圧により回生電力を増加させ省 エネルギー化を達成する主回路システムとして，インバー タ入力側で昇圧チョッパを用いて架線電圧を昇圧する方法や直流リンク部に2象限チョッパを介して並列接続した 蓄電素子(ESD: Energy Storage Device)の電圧を昇圧する 方法などが提案されている。しかし，チョッパを用いるシ ステムはリアクトルを搭載しているため体積•重量の増加， 変換段数が2段になることによる効率悪化などの課題が存 在する。