機械工学科学生に対する電気系専門導入科目が学生実験における創作演習へ与える効果

摘要

本稿では，福島高専の機械工学科（学科改組後は機械システム工学科）の4年次の前期に開講している「工学実験」の電気電子系の実験において実施している「応用演習（創作演習）」における基礎導入科目の効果について検討した. 3年次の後期に開講している「電気工学基礎」では電子回路の製作に重点を置き，さらにモータ制御回路の項目を含めたことで，「応用演習」で製作した作品にモータを用いたものが増え，また，学生へのアンケートの結果から，各素子の使い方や特性を事前に理解している学生が増えたことが分かった.さらに.授業で学習した内容を多くの学生が活用できたと認識していることも分かった.今後は，4年次の「工学実験」におけるローテーション実験の内容も「応用演習」に活用できるように注意を促す必要があると考えられる.