移行先混在環境における自動オフ口一ド方式の検討

摘要

近年，少コアのCPUだけでなく,GPU,FPGA,メニーコアCPU等のへテロなデバイスを利用したシステムが増えている.しかし，これらの利用には，OpenMP,CUDAやOpenCL等のハードウェアを意識した技術仕様の理解が必要であり，ハードルは高い.これらの背景から，私は，プログラマーがCPU向けに開発したソースコードを，適用される環境に応じて，自動で変換し，リソース量等を設定して，高い性能で運用可能とする環境適応ソフトウェアのコンセプトを提案している.しかし，従来市中技術を含め，移行先環境がGPU,FPGAのように混在環境で適切に自動オフロードする研究は無かった.本稿では，環境適応ソフトウェアの新たな要素として，移行先がGPU,FPGA,メニーコアCPUが混在する環境で，アプリケーションをオフロードし高速化するための方式を検討する.提案手法を市中のアプリケーションで評価する.