子どもの意見を具体的な形にするまちづくリ活動に関する研究:神戸市須磨区の子どもたちが考える未来のまち

摘要

誰もが安心して暮らせる社会を実現するためには、子どもや大人、職業、老若男女に関わらず、あらゆる人々がまちづくりへ参画する必要がある。しかし、これまでのまちづくりは、大人に着目し、大人を主体とした活動が多く、大人の意見がまちに活かされていることが多い。本研究においては、子どもならびに子どもを主体とする活動に着目する。子どもにも、大人と同じように意見を表明する権利があるものの、大人は、「子どもはわがままなことをいうから」などの理由から、参加の対象から除外している。子どもの意見は、わがままや自分勝手な意見である場合もあるが、あらゆる物事に対する純粋で率直な意見であり、本当に望hでいることが含まれている可能性がある。子どもが本当に望hでいることを実現するにあたり、まず大人が子どもの意見を聴き、その意見をまちづくりへ活かしていく必要がある。