VR を用いたユーザー視点による建築計画評価手法の開発:その１ VR を用いた建築空間評価システムの検討

摘要

建築計画の中でオフィス空間におけるユーザーからの要求は、執務空間のスペースが広いだけでなく、「快適性」や「働きやすさ」などが条件としてあげられている。また、最近では、オフィスは、利益に関わる知識を創造する空間として捉えられるようになり、知識の創造に携わる人々を「活き活き」させて、力を十分に発揮させる空間が望まれるようになってきた１）。しかしながら、知識の創造活動と建築空間との関わりは、非常に複雑であり、現時点では知識の創造に優れた建築空間の計画手法や評価方法が確立されているとはいえない。