スウェーデンと日本における保育環境の事例考察:高齢過疎地域における地域福祉住環境システムに関する研究(その7)

摘要

近年、我が国では少子化の進展に伴い児童数が減少している。しかし、その一方で、共働きの増加やライフスタイルの変化から保育所の需要はますます増加し、待機児童は後を絶たない現状がある。現在、我が国で認可・認定されている保育環境は、保育所、幼稚園、認定こども園等で構成されているが、それぞれの設置基準や管轄等、子どもを取り巻く環境は大きく異なり多元化している。保育所は、豊かな子どもの活動を育むため、その環境の違いは子どもの意識や行為に大きく影響を及ぼすものと考えられる。