建築設計教育におけるスタジオ方式の基礎的研究

摘要

大学教育において学問のコンテンツを体系的に教授する方式には講義、演習、実験、実習、ゼミナールなどがある。中でも設計科目におけるいわゆるスタジオと称する方式は建築特有のものである。建築設計の授業で学生は、一定期間内に課題として設定された建物の目的と条件に適した構造、材料、空間形態を選択してーつの形にまとめ、図面と模型を提出する。担当教員はこの制作過程の要所要所において.学生と個別的、また時には全員を集めて指導する。この授業は建築設計、設計製図、建築デザインなどと呼ぱれ、時間割上は演習、実習に分類されている。