ネパールの都市部における高齢者の居住空間のあり方に関する研究　その5: 伝統型住宅街に居住する高齢者のライフスタイルとスピリチュアル・ヘルスについて

摘要

一日の始まりは心をきれいにするためのお参りかちはじまり、さらに、昼はと過ごし、夕方は同年齡の人々と談話しながら過ごすというライフスタイルは、宗教的な生活を日常の中に含みつつ、家族や地域のなかでの自分の役割の位置づけ、存在が認識できるというスピリチュアル・ヘルスな生活であるといえる。この生活は歷史的な寺院、僧院、広場、集まり場などの配置やこれらが生活に密着しているという都市居住の特徴かもできているといえる。