単独での階段降下の可能性について: 車いす使用者の階段避難の可能性に関する実験　その1

摘要

以上より、次の結果が得られた。①階段に手すり(握り可)が設置されていれば、女性を含む健常者13名中11名が1層分の階段を降下可能。②被験者本人による事前の予想に比べ、成功者は多かった。③1層分の階段降下では、慣れによる速度上昇がみられる。④握力とVvこは、やや弱い正の相関がある。なお、本研究は(独)建築研究所のユニバーサルデザイン実験棟を使用して行ったものであり、また、実施にあたっては平成18年度東京理科大学卒研生伊藤裕之氏、小嗨大介氏、鈴木広朗氏の協力を得た。ここに記して謝意を表する。