住宅の防犯性能の評価に関する考察: 日英の現状整理と住民意識調査から

摘要

近年、日本における犯罪情勢は悪化の傾向にあり、国民の不安も高まっている。侵入盗は平成15年に6年ぶりに減少したものの依然高い水準にあり、サムターン回し、焼き破りなど新たな手口による侵入が増え、侵入強盗も増加傾向に歯止めがかからない。このような状況を打破すべく各種施策が講じられているが、なかでも本報告では、住宅の防犯性能の評価制度に着目し、日英の状況を概観した上で、防犯設備の普及状況、住民意識を調査し、今後の方向性について考察を加える。