塩化ビニル管のリサイクルシステムに関する研究:事業主体に着目したリサイクルシステムの実態

摘要

建設産業は、多様な資源を利用しており、産業廃棄物を大量に排出している産業である。数多くある建設資材の中でも、塩化ビニル管は、単一素材であり、まとまった形状で排出されるため、廃棄段階においても、比較的再資源化が行われている。塩化ビニル管のリサイクルは、平成10年から塩化ビニル管?継手協会により、『パイプtoパイプ』を目標にリサイクルシステムが構築され運営されている。しかしながら、廃塩化ビニル管の再資源化の資源の流れまでは、詳細に把握されていない。そのため、現在どのようなリサイクルシステムが構築されているか実態を把握できていない。そこで、本研究では、リサイクルシステム内における事業者への実態調査を行い、事業主体に着目し、現在の塩化ビニル管リサイクルシステムの実態を把握することを目的とする。