伝統木造架構の振動台実験および三次元有限要素解析 その2 伝統木造架構の三次元有限要素解析

摘要

その2では、その1で実施した振動台実験を模擬した三次元有限要素解析を実施し、有限要素解析の動的挙動への再現性について検証した。解析では、三次元有限要素解析の汎用プログラムであるLS- DYNAを用いた。図1に解析モデルを示す。解析にあたり、対称条件を適用し1/2部分にてモデル化を行った。試験体には、異方性および材料非線形を考慮した木材モデルを用いた。また試験体上部には鋼板を、下部には振動台を再現し、それぞれ剛体でモデル化した。なお、ダボは等方性弾性体としてモデル化した。節点数は8433、要素数は21854であった。表1に木材モデルにおける材料定数を、表2に鋼板、振動台およびダボの材料定数を示す。また、表3に試験ケースを示す。