等分布荷重を受ける周辺固定台形スラブにおける最大たわみと最大曲げモーメントの算定式

摘要

矩形形状のRC造スラブにおける構造設計では， RC規準の設計式で断面力を算定することが多い．しかし，非矩形形状スラブにおいては，明確な規準が存在しないため，設計時には設計者の判断に委ねられており，設計式を提案することで現状を改善できると考えている．非矩形形状スラブの変位や断面力の算定式は，平板理論と近似解析法で求められるが，様々な形状に対応できる式を求めることは困難である．一方著者らは，変位や断面力の最大値の算定式であれば，スラブの変形の性状から最大値に影響が大きい変数（以後は主要な変数）とその構成を見出すことができると考えている．既報では，幾つかの非矩形形状スラブにおいて，先の方法で回帰式を仮定し， FEM解を目標値として最大たわみと最大の曲げモーメント（以後は最大応力）の算定式を提案している．