知的障がい者施設の住環境の現状と課題について:その 1：行動観察による入居者と施設職員の生活動線の把握

摘要

障害者自立支援法の施行により、【日中活動】と【居住支援】に特化したサービス制度へと変化した。同研究グループが昨年発表した知的障がい者施設に関する2編*1）*2）では、まず、施設法人の変遷から法人の取り組みとその先駆性を取り上げ、入居者の自立した生活において“日中活動”を通して地域で生活する姿が生きがいにつながり重要であることを明らかにした。また、重度知的障がい者の居住する環境での生活実態を示すため、障害者支援施設（生活介護?施設入所支援）『太陽の里』にて参与観察調査を継続的に実施している。本研究では、参与観察調査を継続し、施設職員?入居者の生活動線?実態から施設計画の分析を行なうことを目的としている。