開発と管理システムからみた居住システムの検討（福岡県Ａ市M タウンの場合）別荘地から定住地に転換したシニアタウンにおける高齢者の居住環境に関する研究 その７

摘要

M タウンの開発と管理システムをみて、シニアタウン の継続を可能にする居住システムの在り方について次の ことが言える。 ①閉鎖的ではなく外部に開かれている こと－ゴルフ場、温泉施設を通じて外部と交流。 ②年 齢差のある高齢者による「多世代構成」の居住集団であ ること－分割分譲により段階的高齢者の入居と高齢者間 のサポート連鎖。 ③居住者が自主的に行動する相互の 生活サポート－「居住1 年未満者の会」「単身家族の集 い」の開催。 ④居住者間の活発な交流－サークル活動 やイベント活動の拠点となるコミュニティセンターの確 立。 ⑤開発と管理が一体の管理会社があること－両サ イドから見た事業展開、「居住者専用バス」の運行「移動 店舗」の導入。 ⑥居住者組織と管理会社、並びに地元 自治体とが連携し、居住サービスが一体化したサポート システム－将来を見据えた「福祉施設」の誘致、である。