地方都市における住環境の実態と子育て世帯による評価の関係: 長野県小布施町を対象として

摘要

近年地方都市では過疎化や少子高齢化が大きな問題となっており、住まう人のライフステージによるニーズに応えるまちづくりを進めることが大切である。では住民が求める住みよいまちとはどのようなものなのか。地方都市の住環境の現状もしくは住民の評価のー方を把握した研究（小林１）、中出ら２））や、住環境評価とー部都市施設の実態の関係を論じた研究（加納ら３））等がみられるが、総合的に両者の関連を把握したものは少ない。そこで本研究の目的として、長野県小布施町の子育て世帯を対象とした調査（表2）を行い、住民の住環境評価（表1）と都市の実態の関連を分析することで、地方都市における住環境の問題を明確にすることを目的とする。