シャルロット・ペリアンとル・コルビュジエの住宅作品（1927-1937）における「棚」の類型

摘要

フランスの女性建築家としてモダニズムを牽引してきたシャルロット・ぺリアン（Charlotte Perriand 1903-1999）は生涯にわたり創作活動を行うが、活動初期にあたる1927 年から1937 年にかけてル・コルビュジエ（ LeCorbusier 1887-1965）のアトリエに在籍しており、その間ル・コルビュジエの建築作品における内装に深く関わっている。「装備（équipement）」とはル・コルビュジエが装飾芸術を否定する手段としてそれまでの「家具（mobilier）」に代わる概念として発案した概念であり注1）、シャルロット・ペリアンも「装備」を使用していることが明らかである注2, 3）。