駅コンコースにおける照明環境の実態に関する調査研究 その１ 本研究の目的および実測・実態調査

摘要

本報では、ターミナル駅のコンコースにおいて実測・実態調査および大規模の印象評価実験を行った。物理量の測定および印象評価の結果より、「明るさ」は全般的に「床面照度」と有意な相関が見られている。照度の低い地点に関しては「明るさ」の評価も低くなっているものの、空間の「快適さ」や「安心感」などの要素から見ると、現在の設計照度より多少暗くても快適で安心な空間として評価されている可能性が示された。