小児科診療所の隔離室の利用と待合空間の工夫に関する研究

摘要

小児科診療所の待合や隔離の計画、それに対する患児や保護者の意識や行動について明らかにすることができた。小児科診療所の設計では以下の点に留意すべきである。①専用の隔離室による感染症対策の充実が求められるが、必ずしも専用入口を設ける必要性は高くない。②待合において患児は自由に遊べる場を求めるが、保護者は内装や明るさも含めて総合的に診療所を評価している。③待合において、患児とその他の患者を自然に分離するゾーニングや工夫が患者全体にとって有効である。