ESD法を用いて作製された平坦な相分離界面を有する 低分子/ポリマーブレンドOFET

摘要

我々は，大面積成膜が可能で材料利用効率が高レヽという利点を持つ静電スプレー堆積(Electrostatic Spray Deposition: ESD)法によりTIPS pentacene/PMMAブレンド膜を堆積し， 高結晶性の連続膜を形成することに成功している.また，TIPS pentacene/PMMAの相分離によ るトランジスタ動作を確認している[1].しかし，相分離が不十分なため良好なトランジスタ特性 を得られなかった.前回の報告では，ブレンド膜の堆積後に溶媒蒸気ァニール処理を施し，十分 な相分離を行うことでTIPS pentacene/PMMA界面が平坦となり，トランジスタ特性が向上する ことを示した[2].しカゝし，作製工程が増えることは望ましくない.そこで本研究では，ESDプロ セスに用いる溶媒を変更することで，簡便なlstepで平坦なTIPS pentacene/PMMA界面の形成 を目指した.