a n t i - s o l v e n t がペロブスカイト太陽電池の変換効率とデバイス耐久性に与える影響

摘要

ペロブスカイト太陽電池は作製手法によって変換効率だけでなく、デバイス安定性等も大きく影響を受ける。ペロブスカイト膜の作製は前駆体溶液をスピンコートで製膜する手法が主流で、大きく分けて二種類、anti-solvent 法などを組み合わせた1 段階法と、PbI2 などの薄膜にハロゲン化アンモニウム溶液を反応させる2 段階法が広く用いられている。Anti-solvent 法では主にtoluene、chlorobenzene (CB)などが貧溶媒として用いられているが、意外なことに溶媒種に関する検討はあまり行われていない。結晶学（結晶作製）分野では溶媒種の選択が良質な結晶の作製において非常に重要であり、また、結晶溶媒の存在や多形の発生など多くの影響を与える。今回我々は貧溶媒として取り扱いの容易な高沸点エーテルを用いる事で、クラックフリーで非常に平滑なペロブスカイト膜が得られることを見出した。