アナターゼ(001)結晶面を露出する酸化チタン緻密薄膜形成と有機無機ハイブリツドぺロブスカイ卜太陽電池特性

摘要

有機無機ハイブリッドぺ口ブス力ィ卜太陽電池とは、有機アンモニゥムカチオンとハロゲン化 鉛系とによるべロブスカイ卜結晶構造を有する材料を吸光層に利用した太陽電池であり、高い光 電変換効率と、塗布法により形成でき低コス卜化が期待できることから次世代太陽電池として注 目されている。この太陽電池の安定性および光電変換効率向上には、ぺロブスカイ卜層/電子輸送 層界面の精密な材料設計と、それによる電子移動特性の向上が重要と考えている。本研究では、この界面での電子移動特性の向上が報告されている[1]アナターゼ型チタニアの(001)面に着目し、この面を選択的に露出した板状チタニアナノ粒子を緻密薄膜層に導入し、これを電子輸送層に用 いることによつて界面での電子移動特性の高い緻密層の形成とデノ バィス特性の向上を目指した。