アプタマートランジスタによる低分子ストレマーカの選択的検出

摘要

アプタマ一とは、特定の分子のみを捕捉するよう設計されたDNAおよびRNA鎖のことで(Fig.1)、酵素や抗体に並んでター ゲットを特異的に認識するツールとして近年注目されている。一 方、我々の研究グループでは、生体機能に関わるイオンや生体分 子固有の電荷の変化に着目し、Fig. 2に示す電界効果トランジスタ (Field Effect Transistor; FET)バイオセンサを用いて、生体分子認 識ゃ細胞機能計測を行ってきた。そこで本研究では、アプタマ一 をFETのゲート表面に化学修飾し、ターゲット分子を特異的·選 択的に計測する。特に、近年ストレスマーカーとしてその検出の 需要が高まっている、低分子のコルチゾールゃドーパミン、ノル 了ドレナリンなどの神経伝達物質をターゲットとし、それらスト レスマーカーを選択的かつ高感度に計測するための電極材料の選 択ゃ化学修飾法にっレ、て検証した。