Studies on the breeding of subtropical useful trees (1). On the germination and cutting tests of Pterocarpus indicus Willd. (Research Institute of Tropical Agriculture)

摘要

本研究は, 亜熱帯地域における有用樹種の育林技術を確立するためにおこなったものである。この研究では, ヤエヤマシタンの発芽試験及びさし木試験をこころみた。実験の結果を要すると, 次のとおりである。1.1莢中における種子数の比率は, 1個で35%, 2個で40%, 4個で5%であった。2.種子の大きさは, 長径, 短径及び重量(100粒当り)は, それぞれ12.6mm, 5.0mm, 1.1gであった。3.発芽に対する最適温度は25∿30℃で, その発芽率は100%であった。4.発根率は, 薬剤処理は無処理よりもよく, なかでもルートン及びメネデール50倍は他のものよりもよかった。5.用土別には, 鹿沼土がよく, ついでバーミキュライト, 海砂の順であった。