走査型電気化学／イオンコンダクタンス顕微鏡を用いた生体試料の高解像度イメージング

摘要

走査型電気化学顕微鏡（SECM）は局所領域の電気化学反応をイメージングするツールとして繁用されつつあるが，STMやAFMなどプローブ顕微鏡に比べ解像度が著しく低かった．これは，プローブ電極のnmレベルでの微小化が困難であること，プローブーサンプル表面のnmレベルでの制御が困難であることに起因している．そこで，イオンコンダクタンス応答をフィードバックシグナルに用いることにより高解像度走査型電気化学／イオンコンダクタンス顕微鏡（SECM／SICM）を作製し，酵素や細胞のイメージングに適用した．