ユーザーの立場から：PoLyInfoがつ高分子研究の伝統と材料開発の未来

摘要

高分子は、プラスチックやゴムのような汎用素材から、光通信や電子デバイス·医療応用にいたるまで、さまざまな用途に広く用いられており、社会を支える重要な材料群の一つになっています。NIMSでも、環境·エネルギーの課題解決や情報通信分野への貢献を目指して、高分子材料の先端研究を精力的におこなっています（NZMSNOW2012年9月号参照）。高分子が発見されたのは凡そ100年も前であり、ドイツ人科学者のシュタウデインガーは、1953年に高分子科学ではじめてノーベル賞を受賞していますム今日では、さまざまな分子構造を持った高分子が合成されるとともに、材料物性が幅広く測定·評価されています。我が国は、高分子産業が最も盛んな国の一つですが、学術界もそれに劣ら求多くの優れた研究成果を論文という形で世に広く送り出してきました。