多発性骨髄腫における染色体?遺伝子異常と予後

摘要

多発性骨髄腫（multiple myeloma ： MM)はB 細胞の最終分化段階である形質細胞が，がん化し たものである.MM発生の遺伝子変異は，B細胞 がさまざまな抗体を産生するために備えている遺伝 子再構成機構，特にactivation induced deaminase (AID)によって引き起こされるDNA二重鎖 切断を伴う変異somatic hypermutation (SHM)と class switch recombination (CSR)と深く関与している.