感染症型DICに対する24時間検査体制と迅速報告を可能にする血液凝固自動分析装置CP3000及び 新しく開発されたトータルPAI-1測定試薬 「ナノピア⑧P A I -1」の有用性

摘要

2014年10月に日本血栓止血学会よりDIC診断 基準暫定案が示された21。新しいDIC診断基準（新 基準）は.造血障害型.感染症型，基本型の3種 類の診断基準で構成されており.「DIC診断基準 適用のアルゴリズム」を用いて判断する。「日本 血栓止血学会D1C診断基準暫定案」における「感 染症型DK：」はフイブリノゲンを除く 5項目の検 査結果（血小板数，FDP.プロトロンビン時間比， アンチトロンビン（％) SF/TAT/F1+2)をスコ ァリングして判断する。新基準の特長は，可溶性 フイブリン（SF)などの凝固線溶系分子マーカー が組込まれたことである。また，D1Cの診断がさ れた後，DICの病態評価を行う上での有用なマー カーとして.線溶阻止因子であるプラスミノゲン ァクチべ一ターインヒビター-1(Plasmin0gen Activator Inhibitor: PAI-1)があげられており.『感 染症型DICでの高値例は予後不良である』と記 載されている。