アジア自動車貿易、コスト兢争力と品質向上で輸出拡大、FTAが追い風に

摘要

アジアでは、ASEAN及び域内各国、韓国、インドなどが自由貿易協定（FTA）の拡大を進めている。ASEANでは1990年代以降、AICOやAFTAの導入を背景に各国が独自の完成車製品·部品分野で産業育成を進展してきたが、コスト競争力の向上と品質改善を背景に2005年以降は世界市場向け輸出拠点としての役割を増大しており、この中でタイーオーストラリア、日本－ASEANなどのFTAを活用した自動車分野の貿易拡大が顕在化している。また韓国では、主要な輸出市場である米国やEUとのFTA発効に期待がかかる。一方、インドでは、コスト競争力や技術力·品質水準の向上を背景に輸出拡大を実現しているものの、FTAによる自動車分野の貿易促進は限定的である。