GM大宇、内外需の低迷で経営状態が悪化、GMが4億米ドルの資金を注入

摘要

2008年後半からの世界的な経済の減速による自動車市場の落ち込みは、GM大字の経営状態を悪化させている。また、GM大字は設立以来輸出を中心に事業を拡大してきた経緯から韓国国内事業の比重か低く、国内事業で輸出の落ち込みを補完することもできていない。2009年に入り、GM大宇は韓国政府に公的支援を要請するなど資金調達に努めてきたが、2009年10月までに支援は決定していない。こうした中、2009年10月にGM本体がGM大字の新規発行株式全てを引き受ける形で4億ドル超を追加出資し、当面の資金を確保した。しかし、GM大字の韓国国内での需要低迷が継続すれば、韓国で輸出製品の生産を継続することの意義自体も問われることになりかねない。