休憩行為に関する嗜好空間の分析: 都市のパブリックスペースの研究（その1）

摘要

特定街区制度により生み出されている公開空地を中心とするパブリックスペースについて、その空間構成の特徴から8つのクラスターに類型化することができた。 これによるとエリアは、面的、線的の形状と歩道空間との接続の有無を基本として大別され、さらにレベル構成との組み合わせにより、その特徴が分類される。 一方で、特定の目的行動・行為を想定しないPSに関して、予備実験を通じて空間構成との関係の強い「休憩行為」を特定することができた。さらに、この「休憩行為」に着目して、新たにプレイス・マーキング法実験を考案し、得られた結果より、PSに存在する休憩行為の嗜好空間をその強さを含めて抽出することができた。