古希が辿る絹の道 Transasia Classic Silk Road 2018出場記 vol.3

摘要

オランダ·アムステルダム郊外のバントから中国·北京までの1万5000kmを、古希（70歳）を迎えた日本人ラリイストがボルボ·アマゾンで走破する。短期連載第3回は、いよいよスタート地点のバントを後にし、3000km余り先のイスタンブールを目指す。快適なはずのEU国内のアウトバーンは、序盤からアマゾンにとっては意外や厳しいセクションとなった。40日間1万5000kmのTransasia Classic Silk Roadの序盤4日間は、オランダのアムステルダム郊外のバントをスタートして、ヨーロッパ大陸を一気に、北西から南東へと斜めにEU圏内を走り抜ける3000km余り。そのほとhどが、高速道路であり、とくにDaylは、オランダからドイツのオーストリアとの国境の町パッサウまで960kmを1日で走る強行軍。完備されたアウトバーンとはいえ、54年前に生まれたアマゾンにとっては、現代の高速ツアラーと同じとはいかない。以後の長丁場も考慮し、当面最高速度は120km／h、エンジン回転数は4500rpmを上限に、高速連続走行にエンジンその他駆動部を「慣らす」ことに専念した。