自動車製造に革命を：始動目前BMWiの故郷を訪ねて

摘要

BMWiシリーズは新しいレンジエクステンダー付きEVパワートレインを持ち、それを“ドライブモジュール”と呼ばれるアルミ合金の枠を介して“ライフモジュール”と名付けられたカーボンFRPの骨格に取り付ける、これまでのBMWとはまったく違う構造を持つ乗用車である。しかも環境面の持続可能性を最大限に重視して、カーボン繊維をアメリカのモーゼスレイクで水力発電により作り、組み立てはドイツ北部のライブツィヒ工場において風力発電で実施するという、意欲的なコンセプトも背後にある。今回はそのライブツィヒ工場（1シリーズ、X1など普通のBMWも生産している）に赴き、史上初の量産カーボンボディ車であるBMW i3がどのように生産されるのかを見学するとともに、消費者にとって関心が高いと思われる衝突安全性や補修性に関する情報と、BMWが強調する環境への配慮についても学hできた。