最近の磁粉探傷試験装置と検査の自動化について: 規格から最近の磁粉探傷試験装置の技術動向まで

摘要

非破壊試験によるキズの検出には、表層部を対象として、磁粉探傷試験、浸透探傷試験などがあり、内部を対象として超音波探傷試験、放射透過試験などがある。磁粉探傷試験は、磁性材に適用され表面が未開口のキズも検出でき、数mμの非常に微小なキズを検出できることから鉄鋼·航空·自動車などの産業、インフラ整備·検査などで広く用いられている。磁粉探傷に関する技術は、大学·研究機関において研究課題は少ないようであり、ほぼ成熟していると考えられるが、試験の効率化を図る、より精度の高い探傷性能への改善が行われ、検査の自動化についても進められている。本稿では、最近の磁粉探傷試験の技術と自動検査の実例について紹介する。