Digital Surface Modelを用いた3次元デジタル道路地図の構築

摘要

現在デジタル道路地図は紙面ベースの地図を元に人の手によって作成されている．様々な誤差を軽減するために道路地図のデジタル化の自動的手法が求められているが，従来のRGBデータを用いた手法ではデータ毎の微妙な色合いの違いや樹木，高層ビルが道路へ落とす影などによって，道路の検出率が下がるといった問題があった．本研究ではDigital Surface Model（DSM）を追加することで従来手法での問題点を回避し，DSMデータの持つ高さ情報を既存の数値地図に付加することにより平面的な地図を立体化させ，道路勾配や高低差を保持する3次元ベクダマップを自動的に作成する手法についての検討および考察を行った．