デジタルミュージアムのための京都町並みコンテンツの作成

摘要

近年，都市環境計画や都市景観シミュレーション，歴史都市防災の分野など，様々な分野で3次元都市モデルの需要が高まっている．本論文では，Google SketchUpなどで作成された建造物のプロトタイプモデル群と，GISデータとして与えられた地図情報から，Google Earthの仮想空間内で表示可能な3次元都市モデルを自動生成する．我々はとくに，歴史都市京都の過去の町並みをGoogle Earthの仮想空間内で表示し，これをバーチャル祇園祭りなどのコンテンツ作成に利用することを目指している．本研究の実験で，京町家や寺社などが江戸時代の京都の町並みを，違和感無い形生成，表示できた．また，その町並みに祇園祭りの船鉾を配置することも行った．