SCMをさらに有意義にするSCEM－計画からずれたモノの流れを正しく把握し素早く対応

摘要

サプライチェーン管理(SCM)というと，工場の資源や調達リードタイムなどの制約を考慮して生産·調達·出荷の計画を立案するSCPツールや，市場のトレンドや各種の変動要素を考慮して需要を予測するツールに注目が集まりがちだ。 しかし，理想的な計画だけ立てていればSCM を実現できるというわけではない。 生産を進めるうえで，設備故障や不良発生といった製造上のトラブル，配送の遅れ，緊急の部品使用による在庫切れなどはどうしても発生する。 SCPツールで立案した計画通りにすべての作業を進めるのは不可能だ。 さらに，こうした計画からのずれを把握できないと，次に立案する計画が無意味なものになってしまう。