省電力ドローン搭載物体検出組み込みAIシステムの検討

摘要

近年，ドローン技術は様々な分野との連携が検討されている．特にサービス部門の市場成長が大きく，その中でも専門的な業務を行うドローンシステムが期待されている．現状のドローンを用いた物体認識システムでは，ドローン上で撮影される画像をホストに転送して，ホスト上でのAI画像認識を行うが，将来のドローン需要が拡大する社会では，無線通信のリソースや，ホストでのAI認識等での消費電力等のオーバヘッドが大きくなってしまう．本研究では，ドローンに搭載可能なコンパクトな構成での，省電力組込みAI認識を実行することで，上記のオーバヘッドを回避可能とする省電力ドローン物体認識システムの検討を行う．本稿ではアプリケーション対象をパイナップル畑の生育管理システムとし，Rasberry PiやFPGAで構築した省電力ドローン物体認識システムの性能評価及びドローンーホスト間での通信量削減のため転送データ選別の提案を行う．