照明光源の色によって特徴づけられた色集合の印象評価と建築空間の配色への応用し

摘要

私たちの身の周りのあらゆるものには色がある．建築において配色はそのイメージを決定する大きな要素となる．配色計画のベースには色彩調和論がある．古くから様々な説が提唱されてきた儒折口論は，今日でも議論が続いている色彩学の重要なテーマといえる．色彩調和論を概観すると，共通した考え方として，色のある属性（色相，彩度，明度トーンなど）を揃えた配色は調和するという考え方がある．このことから，色続調和成立の条件とは，色彩が何らかの特徴を共有することではないかと考えた．